私は、10年ほど前に解離性障害と診断されました。
私は処女は知らない内に失くしていたし(いつかは分かりません)、19のときと20代のはじめとで、強姦された経験があり、2度目の被害では動画も撮られ、ネットに流すと脅され、被害後は、頭も心も空っぽになって彷徨い、異常者に捕まり、数日間監禁されて何度も何度も強姦され、そして性的な様々なことを強要されました。過激なこともさせられました。
なんとか逃げ出し、警察に保護されて、捜索願が出せれていたため、すぐに家族が迎えに来ました。
しかし、その後は、フラッシュバックが酷く、食事も全くとれず、精神科に保護入院になりました。
いまも、フラッシュバック、悪夢、極度の食欲不振などが続いています。

それ以来、長いあいだ遠ざかっていたのですが、病気を打ち明けても、被害を打ち明けても、寄り添ってくれていた男性に対して、好き、という気持ちを感じられるようになりました。
彼も、私を大切にしてくれています。

そして、彼になら許せる気がして、ただの1度としてなかった、してほしい人にしてもらった思い出が欲しい、そう思うようにもなり、嫌な記憶の比率も少しでも下げたい、最悪なイメージしかない行為への嫌悪感も薄れるかも知れない、そう思って、彼にしてほしい、そういって、被害後はじめて行為をしました。
受け入れるのは、裂けるような痛みで、でも、はじめてを知らない私は、もしかしたらはじめてもこんな感じなのかも知れない、と妙なうれしさも感じました。
彼にくっついているときは幸せな感じもしました。
女の子が大人の女性になる上での、ひとつの大切なイベントが欠けていると思っていた私は、彼が、自分をはじめてだと思えばいい、といってくれたことで、嫌な記憶が消える訳でも、平気になる訳でもないけれど、ピースがはまった気にもなりました。

けれど、彼の前で、フラッシュバックを起こし気を失ってしまい、目覚めたときには、彼が心配そうに、そして困惑気味に、抱きしめてくれたけれど、申し訳なくて、悲しくて、悔しくて……。
そのあと、もう1度して、でも、それは、痛みしかなくて、とにかく痛いだけで、顔を見られたら彼がやめてしまうと思い、ぎゅっとしがみついて、痛みに耐えました。
ただ、そのときは、ただフラバを忘れたかっただけで、求めたのは、彼ではなくて、行為そのものだけだった。
そんな自分が嫌で嫌でたまらなかった。

その日、彼と別れると、虚しさや罪悪感がやってきて、そして、望んでそういう行為をした自分自身へも嫌悪感を抱きました。
とくに最後の行為に、自分の中のとても嫌なものを見たような気がして、自分が気持ち悪いと思いました。
してほしい人に、というもの以外は、なにも上手くいかなかった。
それでも、矛盾しているとは思うのですが、私はたぶん、彼とまたすると思うのです。

私は、どうして、素直に幸福感だけ感じていられないのか、悲しくてたまらないです。

この思考は、性被害によって曲げられてしまったものなのか、本来の私のものなのか、分からないですが、幸せなはずなのに、自分を嫌いになっていきます。
それでも、彼のことは大好きで、だから、余計に苦しいです。