とっても怖いH先生と点検係。

小学校5・6年の頃の担任、
(40代くらいの女性)H先生の
お話の続きです。

H先生は独自のルールを
クラスに沢山設けていました。

例えば掃除当番です。
H先生の掃除当番分けには
よくあるトイレ掃除、教室掃除、
廊下、図書室、空き教室等の他に
「点検」というものがありました。

この「点検」は掃除を行わない代わりに、
各掃除場所を見て回り、
掃除がきちんと出来ているかを
チェックする係でした。
この点検係からOKをもらった生徒は
お昼休みに入る事ができるのです。

点検係はとても責任の重い係でした。
なぜなら掃除に手抜かりがあるのに
OKを出してしまうと、
後で先生からみっちり
責任を糾弾されるからです。

点検係は全員で4人で、
4人が教卓の前に並べられ、
一人一人睨まれながら
「どうしてOKを出したんだ?」
という問いに答えなければいけません。
先生の鋭い視線を受けながら、
苦し紛れの言い訳をして
謝罪しなければならないのです。
地獄でした。

点検係の3人がOKを出していながら
私だけ「まだダメ」とは
言い出せませんでしたし、
掃除をしている子たちも
一刻も早く掃除を終えて遊びに行きたい
気持ちでいっぱいなのてす。

それなのに「やりなおし!」と告げるのは
空気読めない子、頭の堅い子と
煙たがられるのではという不安で
とてもできませんでした。

先生と友人の板挟みでとても辛かった……

先生は「連帯責任」が大好きで
他にも沢山そのようなルールがありました。
怒られるのが怖くてどんなに努力しても、
どうしても私も怒られてしまうのです。
逆に私のせいで友人が
怒られてしまう事もありました。

歴史の授業で「五人組」を習った時
まさに今の私達だと思いました……

クラスの子達が笑って
学校生活を送れていた事が
私には不思議でたまりませんでした。

私が小心者だったのでしょうか……