単刀直入に言います。お姉ちゃんを辞めたいです。
高二の女子である私には二歳、五歳、七歳離れた妹と九歳離れた弟がいます。歳の近い妹は受験生であることをいいことに私のことを見下し、それ
を下の子達も真似をして『こいつだったら何をしても、何を言ってもいい』という意識を持っているようです。実際、理由も無く蹴られたりお手伝いを全て押し付けられたりとなかなか辛いです。二番目の妹はクールで怖い印象のため、下の子達は手を出しません。嫌だと言っても「お姉ちゃんだから」とか「お前なんだからいいだろ」と言われてしまい、私は私で「嫌だ」と言えず最終的には従ってしまいます。注意をしなければならないことはわかっていますが、それで泣かれたら親に怒られるのは私です。ストレスが溜まるだけ。偶に本気でムカついて軽く蹴り返すと「お姉ちゃんのくせに」と母に怒られます。当たり前ですが...。でも、空手をやっている弟に蹴られるとかなり痛いんです。
また、お姉ちゃんだから得していることもあるという話にも納得出来ません。洋服は一歳年上の従姉妹のお下がりがほとんどで、新しい服を買ってもらったことはほとんどありません。大学も公立しか受けさせてもらえなさそうです。習字道具や裁縫道具のカバーやバッグのデザインも、お下がりを前提に妹達に決定権がありました。うちは写真を撮る文化も薄く、姉だからといってアルバムが埋まっているということもありません。
親は親でどちらも二番目の子のため、相談したところで「しょうがないよ、お姉ちゃんに生まれちゃったんだから」と取り合ってくれません。
姉に生まれてきたメリットなんてありません。それでも姉という立場を辞めることはできませんか。わかっているんです、そんなことできっこないと。一縷の望みも抱いているわけではありません。ただ、その方法があるなら試してみたいのです。大学生になることができたら来年の今頃には家族と離れて暮らすことになります。それまでの1年間くらい、楽しく過ごして明るくバイバイしたいのです。