人恋しくて水商売のお店などに行くのに、そのお店の女の子たちを見てはどんどん女性不信に陥っているように思います。
彼女たちと話していると、「本当に自分のことを大切に想ってくれているのかな」という錯覚に陥ることが多いです。
しかしそれこそが彼女たちの仕事なので、本来はごく当たり前のことです。

そこで「本当は何とも思っていないのに、いくら仕事とはいえあたかも特別な感情があるかのように振る舞い続けられるなんて良心がいたまないのかな」などと不信感が募ります。
水商売をしているからといって何か特別な女性というわけではない(複雑な事情はあるのでしょうがそれは水商売以外の職に就いている人も変わりないはず)ので、「女性というのは概してこういうものなのだろうか」と自分の中で一般化されつつあります。

そんな中ある水商売女性を本気で好きになってしまいました。
商売だろうが、認知の歪みだろうが、錯覚だろうが、そんなことはどうでもいい。
ただただその子のことが好きで好きでなんとしてでも手に入れたい、死力を尽くして守り抜きたい。
様々な感情だけが次から次へと湧き上ってきて、自分でもコントロールしきれないくらいです。
今はなんとか感情の暴走を抑えていますが、一旦抑止がきかずに暴走してしまったら何かとんでもないことになるのではないか、自分で自分がおそろしくなるときがあります。
経験上、そんな自分の感情だけを一方的にぶつけるのでは、うまくいくものもうまくいかないということは知っていますので、暴走はなおのことおそろしいものに感じられます。

だからといって、追いかけても手が届くことはなく、追いかけるのをやめればやっぱり手は届かず、あるいは他の誰かに先に奪われてしまうかもしれません。
接触を続けても距離は縮まらないが、接触機会が減ればフェードアウトしてしまう。
状況は明らかに私にとって不利ですが、それでも湧き上る感情は止まらないし、雄としての本能か、「困難であるほど手に入れる価値がある」と逆にムキになってしまう自分もいます。
それに「諦めたらそこで試合終了」です。

「認知の歪み」ってやつが多分にありそうですが、いい年してこんな思春期の中高生みたいな感情が湧きあがって止まらないなんて何か精神に異常をきたしているのではないかと不安になります。