すべて自分が引き起こしてしまった恥ずかしいことなのですがとても後悔できないことをしてしまいました。すでにクラスの女子に知れ渡ってしまっているかと思うと学校に行くのがとても苦しくなってしまいました。
小学校の高学年のころから、陸上のぴっちりした短パンやフィギュアスケートのスカートの中が気になって気になって仕方なくなりました。もちろんテレビで見ているだけで、それ以上のことはしませんでしたが、頭の中はそのことでいっぱいという感じがずっと続いていました。ただそれはテレビの世界なので自分とは遠い世界のことと思っていました。
突然その感情が訪れたのは、2年前高校に入って映画「悪の華」を見に行ってからでした。主人公が学校でクラスメートの体育の短パンを盗んでしまうのですが、本当にこんなことができるんだと思ってしまいました。もちろん映画で見た短パンは、とっても短いものでとても魅力的に感じましたが、うちの学校は膝まである長い短パンなので、それを盗もうなんて思ったこともありません。
去年、自分が2年生になってからクラス替えがあって、学年でとても人気がある憧れのMさんと同じクラスになりました。彼女はチアリーディング部に入っていて、夏になると上が白のシャツで下が紺で白のプリーツが入ったスカートを着て練習するMさんが、頭の中から離れなくなりました。放課後週2回はグランドで練習するので、放課後になると用もないのに昇降口の付近まで行って、グランドで彼女が時折スカートの奥に覗かせる紺色の短パンを目に焼き付けて、頭の中から離れなくなったのです。
その頃からでした。「Mさんがスカートの下に穿いている短パンが欲しい」と思い始めたのです。教室にはふたがついていない、出席番号だけが書いてあるロッカーのような棚があるのですが、時折彼女がそこにその日はおそらく練習で使わないユニフォームをおいていくことがありました。そんな日は必ず放課後遅くまで誰もいなくなるのを待ち、そのユニフォームのスカートに触ったりして思いを募らせていましたが、彼女はスカートの中に穿いているであろう短パンを置いていくことはありませんでした。
2週間前のことでした。移動教室で化学の授業があったのですが、授業中提出しなければならないレポートを教室に忘れたことに気づき、授業中先生に断って一人で教室に取りに帰りました。
カバンからレポートを取り出したとき、斜め2つ前のMさんの机が目に入りました。彼女は今日家からユニフォームを持ってきたようで、ピンク色のバッグが机の右側にぶら下がっていました。「短パンは入っていないだろうな」と思いつつも、バッグの中をまさぐってみたところ、あったのはユニフォームの上、スカートとソックスだけでした。いつもどおりがっかりしてバッグを元に戻したとき、Mさんの通学カバンが左側にかかっているのが目に入りました。
気が付いた時にはバッグを開き、手を中に入れていました。バッグの中にはお弁当と水筒が入っていたのですが、奥にあった巾着袋のようなものが指先に触れました。「これは?」と思って中を開けたところ、Mさんが「これをスカートの下にはくのかな」と思える紺色の短パンが入っていました。「うわーっ」と思い、短パンを取り出して机の上に広げておもわず顔をうずめてしまいました。
その時、「何やってんの?」と後ろから声がしました。振り返ると今遅刻してきた?クラスメートのHさんでした。Hさんは机の上に自分が広げたMの短パンを見ると、自分が何をしていたのか察し、「うわー、まじ?キモッ!」と言って、そのまま教室を出て行ってしまいました。その間10秒くらいだったでしょうか、自分は何もすることができず立ち尽くしてしまいました。我に返り、短パンを元に戻して、何食わぬ顔をして化学室にもどりレポートを提出しました。恐る恐るMさんを見ると、HさんがMさんに何か言って、こちらを見ているようにも見えました。
自分がしたことがMさんに知られることはもちろんのこと、Hさんからクラス中の女子に知られてしまうのではないかとこの時から恐怖が始まりました。化学の授業が終わって教室に帰ると、MさんはHさんと一緒にカバンの中をチェックしていました。元に戻しましたので盗まれたものはないはずなのですが、触られたことが許せないような表情でMさんがこちらを見ているような気がしました。
もともと女子と話をすることは少なかったのですが、それ以来Mさんや他の女子がこちらに話しかけてくることはなくなりました。女子が固まって話をしていると、自分がしてしまったことをおもしろおかしくこちらを見ながら話しているような気がして仕方がありません。自分がしてしまったことなので、仕方がないのですが、自分はこれからどうしたらよいのでしょうか?