愚痴



俺は基本意見とかアドバイスじみた発言をする。
だが、別に意識してる訳じゃねえしアドバイスとかするつもりで口にしてない。
ただ直感的な事を口にしてるだけだ。

いちいち人間様の為に包装してやる義理は無え。

ようは俺は機械の基盤とか車のエンジンの部品で直接会話してるようなもんなんだよ。
それの何が悪いんだ。
あーだこうだと文句垂れられると、メンタルが萎えて煩わしいんだよ うざったい。

春になると盛んになる、なんの種類かも解らん虫ぐらい煩わしい。



仲が良くなった数時間の間柄の平和主義者と、数分間俺を苛立たせた復讐し返すべき人間を 
俺の前に並べたら
俺は迷いなく復讐を選ぶ。

ここで俺が赦すことを選べば、この数分間で失った大事な大事な 

この地球と、母なる海に堂々とゴミを捨てじゃくる数億人の人間の 100那由他 倍の価値がある
この俺が! 我慢して死んでいった自分達の分を
無下にすると同等だ。


いいか?人間ってのはな 俺にあーしろこうしろと何もかも押し付けて、普通とやらを強要させ
俺の存在を否定するような 

みなもに浮かぶ汚染廃棄物なんだ…
赦せねえ 
二十二年生のうのうと生きてきたが
人間と社会とかいうニコチンの混じった臭え煙みたいな存在に、俺はつくづく嫌気が刺してんだ!

混沌なんだよ 俺が選んだのは 感情に身を任せて理性を海に捨てる様に生きてきたんだ。
許せない この言葉が俺をここまで引っ張ってきたんだ。 こいつのおかげで、俺は地面を脚で蹴りながら 立っていられる。

この生と呼ばれる火を絶やさずに灯し続けるなら自分を焚べて長持ちさせるしか方法はない。

少し矛盾してるが、人間らしくていいじゃないか
生きる為に自分を肥やすなんて 
肉を切らせて骨を断つ まさにこの言葉に尽きる

強くある為 生きる為 洩れる幸福を横目に
艱難辛苦を握りしめ、憤りに冒されながら痛みを愛するなんて、まさしく人間と何も変わらない。

独り 忌み 蔑み 結構ではないか

実に腹立たしく、不快で 煩わしい。
人間に相応しきだ。



追記
愚痴


人間が嫌いだ。 良い思い出がない。
車が走ることで跳ね上がり飛び散った水溜りを直接浴びた様な 「なんじゃそれ」って感想しか浮かんでこねえ記憶しかない。

それでも飢える心を満たす為に、渇いて干上がった大地に入り込む鬱病と性欲と愛欲が混同して出来上がった 女ならなんでも良いっていう爆食の為に 器用に誰かを演じ込んでは

血を吸うヒルのように寄生して、愛を浴びた。

その後はなにもかも壊して回った。
私は人間に対する恨みだけでここまで這い上がってきたのだ 
感情と本心を優先するたびに
海の様に広い絶望という大地に不満と不信、憤りと妬みで出来た脚で立つ。

生きる意味のない無意味で価値な人生に抗う為に、エゴとただ正しいだけの暴力によって身体は存在を続けた。
愛を知り、人間を知り男と女というモノがどういうモノかを知って尚、破壊を尽くした。
炎が木々や建物に飛び移り、燃え広がるような勢いで、俺の 正しいことや感情を優先する憤りは
育てた関係を粉々に破壊していった。


俺は存在するだけで他人に害を与える。


必死に生きた 誰かを演じて良い人になる度に
自分を否定した生き方をする度に誰かと繋がっては それを破壊する。
俺を肯定すると、相手を壊すことになる。 

誰かを許すことは俺を殺すことだ。
俺を殺すことは、俺を赦すことだ。

だから許せない。
俺は必死に生きたのだから ここまで引きずって
きたのだから 都合の良い誰かになって、時に
自分を満たしてくれる女という道具を手に入れられた程に俺は永く生きたのだから

ここで今更俺を殺すことは赦すことは出来ない