24歳の女です。親が時折無性に嫌で嫌で仕方なくなってしまいます。私が親元を離れるまでは、怒られたり褒めてもらったり、それこそ「普通の」家庭で私は育っていたと思っていました。でも「普通の家庭」とは違うんだなと思うことが今になって多くなり、辛くて時々気分が異様なほど落ち込んでしまいます。今もその状況にいます。

ほかの家庭と違うんだと気づいたのは高校生の頃でした。友達と他愛ない会話をしている時に「親ってすぐブスとか言うよね」と友達に話したところ、

「なにそれ、言われたことないw」
「えーそれやばくない?酷すぎwww」

と言われ、他の家では言われていないことに驚きました。私の家では日常的に「その顔ブスだからちゃんとして」なんて言われていました。私はそういう風に言われることが当たり前だと思っていたので、むしろ親に「かわいいね」なんて言われるのを想像しただけで気持ち悪いと思いました。ですが、母親には「他の家ではブスって子供に言わないらしいよ」と言うと「可愛くもないのに、自分がかわいいって勘違いしたら最悪じゃん」と言われ、私もその言葉に納得しました。ブスに可愛いって言ったって調子に乗るだけだし見苦しいだけだよね、と。

ですが私が親元を離れて大学へ入学すると、自分の家庭環境はもしかしたら普通ではないのでは?と思うことが増えました。

・両親の夫婦喧嘩が目の前で繰り広げられて、挙句引き合いに出されてどちらかの味方をすると怒られる
・「兄と比べて、あんたはしっかりしてるからそのまま頑張りなさい」と言われる(私は兄が劣っていると思ったことはありません。尊敬するところが沢山ある優しい兄です。)
・親の機嫌が悪く、親同士の仲を保つために場の空気を盛り上げようとする

上手く書き起こせないので間違いだらけかもしれませんが。

これっておかしいの?普通の家庭ではないの?
自分の家庭は普通ではないのでは?思ってしまうようになりました。

嫌な考えだなと思っていましたが、私が大学を卒業する歳にその考えが確信に変わりました。



父親と私の兄(県外へ単身で仕事中)が喧嘩をしたと、母親に年末に実家へ戻った時に聞かされました。内容は詳しく知りませんが、2人は仕事のことで揉めていたようでした。話を聞いてみるとどうも話がこじれて、兄が父親と縁を切ろうとしていること、15日以上お互いに口を聴いていない等の話を聞きました。


そして母親が「◯◯(兄)と連絡が取れない。連絡取れる?」と私に聞いてきました。私も唯一の兄弟と連絡が取れないのは本当に嫌だったので、何度もLINEや電話をかけて連絡を取ろうとしましたが、丸一日連絡もなく、なんで今まで連絡を取ってなかったんだろうと後悔し、悲しくてずっと泣いていました。そうしていたら年が明けていました。

年が明けて、全然気持ちは明るくならないままボーッとテレビを見ていると、兄から連絡が来ました。電話がかかってきたので急いでとると、久々に兄の声を聞きました。元気は無く、疲れている声でしたが、私が電話口で泣き出したことに驚いたようでした。私は唯一の兄弟と縁が切れてしまう、会えなくなるのは嫌だと父親がいる前で泣きながら説得しましたが、兄の気持ちは変わりませんでした。その様子を見ていた父親が電話を代わってくれと言って、私と代わり兄と話しましたが、父親に代わった時点でもうこの電話に意味は無くなったなと思いました。

そこからはずっと怒号の嵐でした。父親は昔からそうでした。兄には非常に厳しくて、全然優しくない父親でした。いつも兄が可哀想でした。兄が怒られているのを庇うと、兄は私に比べられて、またさらに父親は私の兄を怒るのです。兄も普段なら大人しく聞いていましたが、何故かこの時ばかりは頑として譲らず、「もう縁を切ると決めた。あんたを父親とは思わない、もう連絡してくるな。こっちからも連絡はしない」とまで言いました。普段は絶対にこんなことを言う兄ではありません。ですが、頑なな態度でした。

そのまま電話は切れてしまい、父親がかけ直しても出ることはありませんでした。

ただその後に、兄からLINEで「アパートに帰って1人になったら電話しよう。俺の話を聞くかどうかは任せる」と言われ、暗い気持ちのまま実家から出てアパートに帰ってから改めて兄と電話しました。その時、私は自分の親は「毒親」というものなのだと知りました。


アパートに着いてから電話をかけると、兄は開口一番、私に「ごめんな」と一言謝りました。縁を切ってしまったことを謝ったのだと思い、「なんでそこまでして縁を切ることにこだわったの?」と聞くと、また一言、「許せなかった」と言いました。


「あんな最低な父親、もう親だと思いたくなかった」と言われました。


15日前の連絡がつかなくなる直前の電話が原因だったそうです。父親と兄が電話で長い口論をしたあと、父親が

「やっぱりお前も◯◯(私の名前)も、母親に似て気が狂ってるんだもんな!」

と言ったそうでした。
私はその一言がどういう意味かわからず、でも絶対にいい意味ではないし、嫌な予感がしました。

そして続けざまに父親は兄に向かって


「お前も◯◯(私)も、こんなに出来が悪いなら俺の子供じゃない」


と言ったそうでした。
どっと、頭を鈍器で殴られたような衝撃とはこのことかと思いました。心臓のあたりがとても痛かった記憶が今でも残っています。昔から父親が怖くて、でも期待に応えて生きてきたつもりでしたが、その一言が全部無意味だったんだと知らされた気持ちでした。

たくさん泣きました。兄は困ったような声で、また「ごめんな」と言いました。兄は全然悪くありません。何も悪くないです。

気分も最悪でした。じゃあ私は何なんでしょうか。誰の子供だったのでしょうか。昨日まで一緒にいたあの男女が親ではないと言うのであれば、私は一体誰なのでしょうか。


普通の家庭では、自分の子供を「自分の子供じゃない」なんて言うのが普通なのでしょうか。普通の家庭って、なんですか。こんなに苦しい気持ちになるのにそれが普通の家庭なのですか。怒ったり笑ったり叱られたり褒められたりがあるのは当たり前ですが、期待に応えようと頑張ってきた私は、なんなんですか。兄は、一体誰になるんですか。



そこからは「両親」というより「今まで私を育ててきた男女」という認識です。育てられた恩もありますし、感謝もありますが、時々憎くて仕方なくなる時もあります。


最近付き合っている彼氏のことを母親に話すと「彼氏の稼ぎは?」とか「あんた結婚してから苦労するんじゃない?」とか、本当に、本当に嫌になることばかり言ってきます。彼自身の良さを知ろうとしません。親の心配なのかもしれませんが、私が言われた父親の言葉、母親の言動一つ一つが私を制御しようとしてくる邪魔な人間にしか見えてきません。

言葉一つで心は容易く傷つくことをこの男女から私は学んでいます。私は言葉から相手の感情も拾えます。母親が何かに拠る苛立ちを私にぶつけてくるのも、もうすべてうんざりです。


こんな親ですが、その親もまた毒親だったのだろうと思っています。ろくな親だと思えません。父親は母方の祖父母を悪く言いますし、母親も父方の祖父母を悪く言います。実際に両方の祖父は少なくともいい人間ではありません。祖母は好きですが、生きている限りあーだこーだと文句や愚痴を私に言い続けるのでしょう、この男女は。私しか言える人が居ませんから、私に全部、私は掃き溜めのようにそれを聞いて、ずっとずーっと。


たぶん私は人じゃないからこういうことになるんだろうなと思います。今の私はただの愚痴の掃き溜めです。



いつかこんな親に私がなってしまうくらいなら、生きていたくないです。不要です。破棄してほしいです。どこかの掃き溜めにでも。それが似合いでしょう。