彼が私を嗤う。どうせ死ねないんだろ死ねよと伝えてくる。分かっている。私は死ねないし死ぬ勇気がない。彼はますます嘲笑する。いいから死ねよ早く死ねよと。ごめんなさいできません。私は刃物すら触れられません。リスカの跡なんか無いのに太いブレスレットみたいな腕時計を身に着けていつも左手首を隠している。

何度も言うように左手首にすら傷一つ無いのに着けてる。私はおかしい人ですか。リスカは絶対にしたくないし誰かがしたとしたらずっと隠しておきたいという思いがリスカを全くしたことが無いのに思うのはやはりおかしいですか。

死にたいと思うと死ねばいいじゃんと伝わってきますが少しでも生きてて良かったなんて思うとじゃあ生きればと伝わってきて混乱します。彼は一体誰なんですか。