大切な人に嘘をつき続けて、望まれるままの笑顔で、切ないほど愛しい思い出を
優しい手で差し出すその人を、ずっと縛り続ける自分。

本当に愛しているなら身を引くべきだとわかっていて、
なのに寂しがりで嫉妬深くてどうしても離れられず、
ずっと心から目を合わせられずに今日まで過ごしてきました。

あたたかくて、優しくて、眩しいほど綺麗なその人を、騙し続ける自分がもどかしく、
なにもできないことがどうしようもなく腹立たしい。