どこから話せば良いのかまとまりません。
私は、空気を読んだり雰囲気を察したりするのが苦手です。
相手を思いやって言った言葉なのに相手から失礼だとか傷ついたとか言われます。
専門家が監修したというアスペルガー症候群のセルフチェックをすると必ずアスペルガー症候群の疑いが強いと出ます。
昭和大学付属烏山病院の発達障害外来に行った時は「生まれつきコミュニケーションの苦手なタイプだったようには感じるが、アスペルガー症候群では無い。家庭環境やその他身体の障害や病気がちな事が災いして後天的にアスペルガー症候群の特性を持つようになった。これは治るものでは無いが、努力する事で軽減する事は出来るかも知れない」と診断されました。

もともと実家で暮らしていた頃から私は両親があまり好きではありませんでした。家に帰りたく無いと中学や高校の先生に泣いて訴えた事もありました。親の言うことがおかしいと感じては喧嘩をし、反抗し、その果てに「生意気」「屁理屈」「稼いで世話になっている癖に」「そんなにこの家が嫌なら着るものも着ないで裸ひとつで出て行け」と言われ、ただただ我慢するしかない日々でした。妹は家族と何の問題もなく暮らしていて、私だけがこの家の諸悪の根源で、私さえ居なくなればこの家は普通の家になるんだと感じていました。そしてそんな我慢と理不尽の毎日をやっと少し離れられたのは大学に入学して2年生の時から一人暮らしを始めてからでした。
やっと自分らしい自由でのびのびした暮らしを手に入れたのに、実家からはしょっちゅう帰っておいでと呼ばれ、複雑な気分で帰省することがありました。そして就職氷河期と呼ばれてきた時期の就職活動を終えた頃、帰省していた実家で突然「もう耐えらんない!」と絶叫して涙が止まらなくなり、自分で自分がコントロール出来なくなり、初めて精神科へ行きました。「強い抑うつ状態」という診断でした。
医師からも早く結婚するなり一人暮らしするなりして今の家を離れてしまえば症状は軽減すると言われましたし、当時の自分も実際にそう感じていたところでした。
まずは新卒で採用された会社で頑張って働きながら自立していこうと思っていたのですが、やはりうつ状態が酷く、身体が出勤時も動かなくなり、欠勤するようになってしまいました。でも会社側はうつに理解があって私の為に復帰支援を打ち出してさえくれたのですが、両親から「会社に迷惑だ」「出て行ってくれと思われているんだ」「辞めるしか選択肢は無い」と猛反対され、仕方なく辞めさせられてしまいました。
その後、それならばうつが完全に軽快して安定してくるまで職につかず治療に専念していようと方針を変えたのに、今度は「穀潰ししているな」とか「身体が動いてるんだから働けるだろう」とか、無理矢理就職を勧められてすごく苦しい思いをしました。しかもそれもアルバイトやパートといった短時間からの仕事ではなく、いきなりどこかの正社員になれという要求でした。結局うつを隠して無理にいくつかパートや契約社員で就職しましたが、アスペルガー症候群の特性のせいで周囲とトラブルになり、さらにうつも悪化して、全て1年ほどしか続きませんでした。今ではもう求人誌をみるだけでパニックになりそうなほどの恐怖があり、就職出来ません。

幸いにして私のアスペルガー症候群の特性にもうつにも理解のある人と出会えたことで結婚は出来ましたが、度々うつが酷くなって家事すら出来なくなり、暮らしが破綻しかけます。実家に帰省することは最早恐怖で、ひとりで帰省するのは耐え難いストレスです。

でも、今月11月はいとこの結婚式があるので、1人で帰省しなければなりません。その他にも所属教会の仲間の間でやはり私が発した言葉で思いもよらぬトラブルが起きていた事で、強い抑うつ状態が再び始まっています。
うつの状態で、物事が悲観的、マイナス思考的にしか考えられず、後天的に「一生涯治らない」アスペルガー症候群の特性を家族に負わされた事には恨みしか感じられないで居ます。聖書の教えには「両親を敬え」とありますが、必要なお金と物を与えてくれたことの他は何も尊敬出来ません。恨みばかり出てきて、過去の嫌な経験や思い出ばかりが蘇ってきます。
両親から結局は愛されていたって分かった……なんて言える人達が羨ましくて仕方ありません。私は、お金や物を与えてくれる人間は居ても、愛を与えてくれた人間は、今の夫と所属教会の一部の人達しかいない……私には「生まれた家の家族」なんか居ない。天涯孤独な気分です。
どんなに仲良くしたくても、親から与えられたアスペルガー症候群の特性のせいで、一生涯必ず誰かと何かをトラブって、折角親しくなった方を失い続けて生きていくしか出来ないのだから、生きている事に希望が持てません。

精神科に通ってはいますが、ストレスからくる気持ちや身体の症状を何とかするための投薬治療が中心で、根本的なものの解決には至ってない感じです。根本的なところから解決して楽になりたいと伝えた事もありますが、やはり難しい事なのか、結局投薬治療が続いています。

普通に暮らしたいです。
万人に好かれなくて良いから、自分が大切と思う人くらい傷つけないで生きたいです。
心から「実家の家族」と思える、愛せる家族が欲しいです。
それが叶わないなら、もう殺して欲しい。この先どんなに生きたって、絶望が増えていく気しかしないです。