身体は女ですが、心は男として生まれてきました。
私が、初めての子供だったので父も母も、可愛い洋服や、女の子用のおもちゃを買い与えてくれていました。しかし、幼稚園入学後、私が欲しがったのはカッコイイ服や仮面ライダーや戦隊モノほおもちゃでした。可愛いねと言われても少し拗ね気味にカッコイイでしょ!と言い返していた記憶があります。年中の頃から私は髪が長いのは嫌と言って、男の子とまではいかなくとも、そこそこ髪を短くしていました。その頃はまだ、自分がおかしな事を言っているとは思ってもいませんでした。

幼稚園の時の制服のスカートが嫌だった私が期待していた、私服で登校できる小学校生活。しかしその希望はすぐに打ち砕かれました。まず、ランドセルを決める際に私が真っ先に持ってきた色は青で側面にドラゴンの刺繍がされているやつでした。しかし、親はそれに反対。ハートの刺繍の赤いランドセルを差し出してきます。私は親と大喧嘩しました。今考えてみれば親も、青や黒のランドセルを買ったものの、途中でこの色嫌だと言われるのが嫌だったのでしょう。そして1週間ほど粘りましたが、結局買ったのはハートは無いものの赤色のランドセルでした。
それでも私服という憧れが強かったので、期待に胸をふくらませていた小学校生活は、言い過ぎかもしれませんが、地獄の始まりでした。

低学年の頃、私の容姿は完全に男の子でした。しかし、ランドセルが赤だったり、女子トイレにいっていたため、悪気はなかったのだと思いますが、高学年くらいの自分より、背のずっと高い男子生徒に「お前男?女?」とほぼ毎日2、3回聞かれました。信じられなかったのか、同じ人が何度も聞きに来ることもありました。たかが質問されていただけではありますが、当時の私はそれが本当に嫌で親に何度も学校に行きたくないと泣いていました。

ただ学年が上がるにつれて、私に質問する男子達は小学校を卒業していき、3、4年生になる頃には質問するされる事は無くなりました。しかし、今度は私の胸が少しずつ膨らんできていることに気が付きました。それが嫌でその頃はとても痛かったのですが、一生懸命、胸を押し潰して小さくしようとしていました。
しかし、そんな私でも唯一救われたなと思うのが、友達です。休み時間、基本は男子達と外でサッカーやドッジボールをして遊んでいましたが、お絵描きや読書、ぬいぐるみも好きだったので、女子と話すのも好きでしたし、友達も沢山出来ました。放課後一緒に遊ぶ時も、男子の方が多めでしたが、女子ともそこそこ遊んでいました。そして、母もそんな私を理解してくれ、「このTシャツ○○(私)が好きそう」と私好みのものを私がねだっていい争わずとも、買ってくれるようになりました。
しかし、高学年の頃、父の仕事の関係で九州に引っ越すことになってしまい、転校することになりました。
転校先では自分をかなり押し殺し、スカートまでとは行かずとも、女の子用の服を買い、女の子の友達とばかり遊びました。ただこの頃に女子の間で流行っていた、ジャニーズやK-POPには全く興味がなかったので、その辺の話には着いて行けませんでした。

中学や高校では運動部に入部し、素晴らしい女子の友達が沢山出来ました。
中学入学時から高校3年生になった今でも、制服は本当に嫌です。しかし、どちらの学校も、特別な理由がない限り、制服を着なければならなかったので、雨が降った日にはあえて濡れて、体操服を着たり、放課後に友達と遊ぶ時も、必ず着替えを持っていき、自分だけでも必ず制服から私服に着替えるようにしています。

私は人前で泣くのが恥ずかしく幼稚園の頃から、今まで学校で1度も泣いたことがないので、私のこれまでの性について悩みを友達には1度も言ったことはありません。親にも小学校高学年あたりからは、何も言わないようにしています。
ですが、時々、1度も言われたことはありませんが、父や母はせっかく生まれた子供が、こんな複雑な子供で嫌だったろうなとか、私の友達が自分に子供が生まれて、女の子だったら○○したいと言っていることから、母もせっかくの女の子だったのだからもっとやりたかった事あったんじゃないのかなとか、思ってしまい、泣いています。

また他にも、私は祖母にとっての唯一の女子の孫だったので、料理やおままごと、自分にだけスカートを買ってくれたりしてくれました。ですが、くれたスカートは、1度も着ずに友達にあげてしまいましたし、料理やおままごとよりも、祖父と行く釣りや昆虫探しの方が今でも好きです。

また、祖父や父は「○○(自分)がお嫁に行くのが楽しみやあ〜 孫(曾孫)の顔が早く見たい」と言いますが、私は男性の事を恋愛的に好きになったことはありませんし、女性のことも好きになったことはありません。なのでこんな変な性で生まれてきてしまった事にとても申し訳なく思います。

心の中での一人称は俺ですが、友達や家族の前での一人称はどうしてもわたしと言いたくないので、自分の名前を読んでいます。ですが正直それも嫌です。なので、自分のことを言わなくていいように話すことを常に心がけています。

先日、友達が私に「○○(私)ってマジで着る服に全く興味無いよね」と言いました。ですが、本当はとても興味があります。こだわりがあります。それでも、胸が出ている私が着ても、男子より身長が低い私が来ても、カッコよくは見えないし、変な目で見られるのがわかっているので、諦めているだけなんです。本当は自分でカッコイイ服とかを着て友達と遊びに行きたいし、ブラージャーなんかは付けずに過ごしたいんです。

今日も、母と祖母と叔母が私の事を、可愛い、また一段と可愛くなった、美人さんやね〜と褒めてくれました。家族や友達に恵まれている事はわかっています。でも自分はどう頑張ってもカッコよくはなれないんだなと思い涙が出てきたので、急いで部屋に戻り、寝たふりをして声を殺して泣いています。

周りが嫌なんじゃないんです、女として生まれてきた自分が嫌なんです。
性別の変更も大人になったらできることは知っていますが、一生自分は男として学校生活をおくれないし、自分が思うように生活したければ何百万円払わなければならないことも嫌で、2分の1の確率を当てきれなかった自分の運のなさが嫌です。

どうしても誰かに聞いてもらいたかった私の愚痴は以上です。長ったらしくてすみませんm(_ _)m誰にも相談してないので、自分でもびっくりするくらい詰め込んでしまいました‪(--;)
私なんかよりも、もっと大変な思いをしている人や嫌な思いをしている人がいる中でのただの愚痴、、、気分を害されてしまっていたらすみません