はじめまして。

私は大学生です。今は母親との二人暮らしをおくっています。父とは別居中です。兄弟はいません。

私は幼少期から、母の暴言・暴力に悩んできました。
物心ついたときから父母の仲は険悪で、夫婦喧嘩は当たり前でした。物が飛ぶのも、手が出るのも当たり前。ただし、父は決して手を出しませんでした。昔父が喧嘩中に母に手をあげて大けがをさせてしまったから、それ以来手は上げていないのだ、と聞きましたが、本当のところはどうなのか知りません。ただ、私がまだ保育園に通っていたころから、父が殴られ、父の眼鏡が壊れて吹っ飛ぶのは当たり前で、それを見下ろして笑っている母がいるのが、当たり前でした。
でも、母だけが悪いのではないことは、母本人はもちろん、周囲からも聞いていました。父が繰り返し借金を作っては、母にすべての責任を押し付けてきたということを、いつごろか聞きました。母がそれをいまだに許せていないことも、当時は幼いながら、ぼんやりと理解できました。
だから何も言えなかったです。父にもだらしないところがあって、母にも暴力的なところがある。一回、それでも我慢できなくて、二人のけんかを止めようとした時期がありましたが、我慢に我慢を重ねて辛くなったらしい母に暴言を浴びせられながら段ボールで殴られて、それもやめました。それからは喧嘩が起きるとトイレにこもって、耳をふさいでやり過ごしました。それでもダメなときは、引きずり出されて、土下座している父に罵声を浴びせるように強いられました。

私が学校に通いだすと、今度は私のいたらないところが母を苦しませました。勉強が苦手で嫌いで、遅刻もするし忘れ物もする。朝に殴られることも多かったです。耳のあたりをやられて何時間も片耳の音が聞こえなくなったり、顔をぬぐった手に真っ赤な鼻血がついていたときは、さすがに怖かったです。
荷物を外に出されて、家を出ることを強要された日もありました。受験の頃だと思います。でも、それに従って家を出たら、「どうして家を出るんだ」と怒って暴言を吐かれました。中学にあがってからも私の至らないところは治らず、もので殴られることも増え、罵詈雑言も増えました。このころ、学校の先生が異常に気が付いてカウンセラーの先生を呼んでくださることになりました。しばらくお話を聞いていただけたこと、学校の先生に理解者ができたこと、友人が私のしんどい時に気が付いて、支えてくれたことが、今も私を生かしてくれる原動力だと思っています。

それでも、様々な理由で父母が別居してしまい、私は母と同居することになってここまでの年月が経ちました。
はっきり言って、母は私に対してものすごい依存状態にあるのだと思います。典型的な「よき母親」になろうと努力して周囲との関係を断ってしまったこともあり、仕事以外の用事で彼女が外出することはありません。母が遊びで外出することがあるとすれば、それはほとんど私とだけです。
だからなのか周囲の愚痴を聞かされるのもすべて私です。私がいけないのだと思うのですが、母の愚痴はどうにも被害妄想が強いように思えて、自分の思い通りにいかない他者を蔑んだり、他者は必ず自分を害すると決めつけていたりしています。あまりにも毎日愚痴ばかりなので一回遮ってしまったら、狂ったように叫ばれて怒られました。私はこんなに耐えているんだ、親の話くらい聞け、とかなんとか。私だって耐えているよ、というとそれは雀の涙ほどに矮小なものだといわれました。私に至らないところがあると、それから強く思うようになりました。優しい友人たちがどんなに私のことを誉めてくれても、慰めてくれても、その時は自分のことを認めてあげたい気持ちになっても、母といると私が悪いんだと、思わざるを得ない自分が嫌いです。

自分がとても、嫌いです。

ついこのあいだもお酒が入った親に、半年ぶりくらいに暴力を振るわれました。三十分か一時間か、どれくらいかはもう思い出せませんが、凄まじい罵詈雑言も浴びせられました。高校生の一時期は、やっと親に意見を言えるようになっていたのに、先日はまるで言葉が出てこなくて、ただ何を言っても届かないんだっていう虚無感と恐怖心でいっぱいいっぱいで、ただひたすら震えていました。裸で出て行けと言われて、それが異常だとも気付かずに「親が言うならそうしなきゃ」と思いながら服を脱いで土下座して玄関に向かった自分に、言い知れない気持ち悪さを感じました。
母も悪いと思っているのか、翌日謝ってはくれましたが、「お互いすべて水に流して」みたいなことを言われたとき、絶対に流せないと思った自分が醜くてなりません。幼少期から殴られ罵られ、父を罵倒させられ、母からは父に似ていると蔑まれ父からは母に似ていると蔑まれ、私の感情もすべて決めつけられ、二十歳になった今も私が持つべき権利証も通帳もすべて持っている親に、母に、抱いているこの気持ちを、一朝一夕に捨てられるとは思えません。そんな粘着質でしつこい自分が死ぬほど嫌いです。死ねないから死ぬほど嫌いです。

もうどうすればいいのかわかりません。
バイトをしてみても親の持っている私名義の口座にお金が入るだけで、私の裁量はないし、家の仕事もしなければいけないので、やめてしまいました。家の仕事をしていても、それは当たり前であるとみなされて、小遣いをもらうたびに「お前は恵まれている」とか「何もしないでお金をもらえる幸せに感謝しなさい」とか言われます。何もしてないわけがないと思うんですが、親と話していると、自分が何もしていない寄生虫に思えてきて、でも私が出ていけば依存してきている母が壊れることは目に見えているので、寄生虫でいるしかありません。
どうすればいいんでしょう。どうすれば、こんな半端な毎日を終わらせられるんでしょう。
自分が至らないことは重々承知しているし、二十歳にもなってわがままを言って甘えているのはわかっています。ごめんなさい。でも、本当に分からないのです。親に束縛されたまま、私は親の決めたレールの上をあたかも自分が望んだかのように、自分の責任で歩まねばならないのでしょうか。

支離滅裂なうえに、長くなってすみません。あれほど嫌った愚痴を自分が吐き出すことになるなんて、情けない気持ちでいっぱいです。
文字にしてみると、自分がどれだけ過去に固執しているのか見せつけられた気がします。でも、書くことができてすっきりしたという気持ちも、あります。

結局愚痴ばかりで本当に申し訳ないです。
もしもコメントを頂けるのならとてもありがたいことですが、皆様にも皆様のご生活があると思うので、無理はしないでください。私は書かせてもらえただけで充分嬉しいです。