軽度精神遅滞の婚約者と家庭環境が違いすぎて、お互いのコミュニケーション文化の違いに苦しんでます。
こう書くと単純な相談ではありますが、相手は他人であるという以上に少し複雑です。
婚約者である彼女31歳は軽度精神遅滞(軽度知的障害)の方です。私としてはそこはさほど重要ではないのですが、彼女にとっては、切っても切れないほど深いアイデンティティの属性の一つのようなのです。
確かに計算は不得意ですし、言葉の語彙も少なく、コミュニケーションに苦手意識があるのは会話していてもヒシヒシと伝わってきます。
出来るだけ簡単な言葉で、でも丁寧に馬鹿にするようなことは決してせずにコミュニケーションを取っていると思っています。
問題は、彼女の「感情」が時折彼女自身を傷つけていることが大変多いということです。
彼女は小学校時代の記憶がほぼ無く、記憶があるのは5年生からの記憶。
学年が上がるにつれ周囲との思考能力(もしくは学力)の差が段々と明らかになり、居場所をどんどん失っていったようです。
それだけでも自己否定の材料になりうるところに、さらに家庭内の環境は(私の価値観においては)とても辛いものであったようで、両親は不仲で怒号と不機嫌が毎日蔓延。
がたいの良い兄さんからは顔の形が変わるレベルの家庭内暴力も受けていたようです。
気の強い妹さんともうまくいかないことが多く、家庭の中でも自分の気持ちを殺して、家族間がなんとかうまく行くように立ち回る役目を背負わざるを得なかったようです。
そんな役目を学校などでもしょっちゅう引き受けていたようで、出会った当初は「私以外幸せになれるのならそれでいい」とボロボロの心と体で言っていたことが今でも痛々しく思い出します。
知的障害を持った人は人から騙されることも多いらしく、結果裏切られることも何度も何度もあったらしいです。
過去に付き合ってきた人物の話も、楽しかった話よりも裏切られたりする辛い話がとても多いです。
そんな彼女を私は放置できず、出会った当初は半ばその場の勢いでしたが、何ヶ月か付き合って、彼女の安らげる場所になれればなと思い、自分のアパートに招き入れ同棲を始め、今ではまだ結婚前ではありますが、思い切って中古で一軒家も購入し、彼女が心安らかにいられる環境を用意しました。
問題は、私とのコミュニケーションです。
彼女は過去の辛い経験からさまざまな心の自由を失ってきた人です。その心の自由を取り戻せたらなと思い、さまざまなコミュニケーションをとってきました。
気持ちは気持ちとして大事にして良いんだよ、とか、自分で自分を否定するような言葉は選ばなくて大丈夫だよ、などなどのメッセージを伝えてきました。
なので、出会った当初よりずっと話しやすくなりました。
けれども、彼女は体調が悪くなってきたり疲れが蓄積してくると、イライラが止まらなくなる体質のようなのです。
ネット経由での対戦ゲームなど遊んでいて、暴力的な言葉がガンガン出てきます。
ぶっ殺すぞ、死ね、馬鹿にしてんじゃねぇ、ウゼェ、邪魔だだけ、などなど。
私に向けられている言葉ではないのは重々承知してますが、隣でそれらの言葉が溢れていて、とても苦しいのです。
自ら発する言葉で自らの怒りをさらに燃え上がらせているようで、見てて痛々しくて仕方が無いのです。
私自身が自己肯定感が低めで、思考の歪みを日々直していたり、自分にも他人にもゆるく緩く生きようとしている身なので、それらの言葉が私の心に突き刺さってくるのです。
ゲーム的には冷静なプレイも出来なくなり、結果的に敗北することも多く、ある程度感情コントロールを行わないと、彼女自身で彼女自身を壊してしまうと思うのです。
そのことを(冷静に伝えられたわけじゃ無く、やや泣きながらの喧嘩のように)伝えると、「私の家ではこれが普通だった、だから、分からない、どうしたらいいのかわからない、あなたの普通と違うから分からない、自由を奪わないで」などの言葉が帰ってきて、その返答どれもが間違っているわけじゃ無いので、私としても私の普通を押し付けているだけに過ぎないのだろうかと思うのです。
その後、とても言葉に気を付けながら遊んでくれるようになりましたが「このやろっうぜーな、あ、ごめん、ちがう、えと、邪魔だねー」「何やってんだよ、じゃなくて、やりにくいなぁ」
と、なんともすごくギクシャクしながら、私の顔色を伺いながらの形になってしまいました。
私が伝えたかったのは「使って良い言葉、悪い言葉」のレベルでは無かったのですが、それが上手く伝わらないのです。
「言葉が減ってしまって、苦しい、つらい、言っていい言葉の線引きがわからない」
と、彼女はすごく辛そうです。
穏やかな日常を、楽しく過ごしたいというお互いの望みは同じなのにどうしてこうも上手くいかないのか、お互いとても悩んでいます。
私は彼女の数少ない「言葉」を殺してしまっているのかもしれませんし、彼女からまた自由を奪っているのかもしれません。
もしかしたら私はいつのまにか「彼女の家庭環境の一部」をコピーしているかのではないか、とも。
親にも相談しにくく、軽い内容で相談してもその答えは当然の如く「私の過ごしてきた文化の答え」でしかなく、その答えは私にとっては正しい答えなのでしょうが、その答えは二人の関係においてはおそらく正しくは無いと思うのです。
こう言った感情の抑えが効きにくい方と過ごすにあたってのケアの考え方など、彼女を無為に傷付けないで済む方法を模索してますが、どうすればいいのか、なにか参考になる本などないかなども探しています。
何を大事にすれば良いのか、分からなくて、ご相談した次第です。
ご相談に乗っていただければ幸いです。
長くなってしまい申し訳ありません、では失礼します。
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ないちゃ
π- 2020-08-26 20:56
ないちゃ
π- 2020-08-27 08:04
さら
π- 2020-08-28 21:10
ココオルのスタッフではありませんが、失礼します。
七色さんはとてもお優しい方だと思います。
ところで
彼女さんがイライラしたときの言葉に、七色さんが傷つくように感じられているようですが、
彼女自身はその言葉で傷ついたりしていないと思います。
それは、七色さんにしてみれば、傷つくことなので、彼女もそうだろう、と意味付けされているのではないですか。
実際、彼女の言葉は、怒りのエネルギーをその場で素直に発散しているだけで、それを抑えてしまうと、逆に不自然でよくないと思います。
壊れるという意味では、自然な感情の発露である言葉を抑えてしまって、感情が抑え込まれた方が壊れやすくなると思います。
感情にいい悪いはないですし、感情は感じてあげる方がよいです。彼女はありのままで、自然なだけです。
一方、七色さんとしては、彼女の言葉をきいて、ショックを受けたり、ご自分が傷ついたように感じられていることですね。
ご自分でも、自分に言われているのではないのに、苦しく感じるということ。
七色さんの中で、怒りを抑えないで暴言?を言うことについて、かなり悪い意味付けをしているのではないかと思います。
そのため、傷つくように感じられていらっしゃるのではないか、と思います。
ご自分でも、感情を抑えることをよしとしているところがあるのではないか、と思います。そうやって、平和的に過ごしてこられたのかもしれません。それは、七色さんの物事に対する対処のパターンかと思います。
ただ、彼女に同じことを求めるのは、ちょっと酷な気がします。
彼女を傷つけない方法を、、ということでしたので、
私の提案は、七色さんが、ご自分が彼女の言葉をきいて、それにどういう意味付けをしているのか
なぜ傷つくのかを、ご自分で観察してみる、ということです。
紙に書いてみると、より理性的にみえるかもしれません。
これは、七色さんが間違っているという意味で言っているのではありません。
七色さんが、彼女の言葉に感情的に反応してしまう、そのパターンを見抜くということです。
ご自分の意味付けによって、ご自分が傷ついているということが、理解されれば、
彼女を変えようと思わないですむ可能性があると思います。