子供の頃から、異様に厳格な父の元で育ちました。
私自身も気が強いため、言い返すのですが、いつも殴られて黙らされていました。
女は可愛らしくしていればいい、親の言うことには、はい、と返事をすればいいんだ、と、常に言われ続けていました。
家族旅行に行くと、何故か必ず怒られるので、いつも家族でいるのが嫌で嫌で仕方がない子供時代でした。

成績が良かったためか、将来に期待を抱かれ、中学受験に合格しました。
ですが、根本的に勉強嫌いだったために落ちこぼれました。ただ、仲良しの友人が通う中堅の高校を希望し、不承不承認められて進学し、とても楽しく過ごしていました。しかし、父が海外赴任になり、高校を退学することになってしまいました。

赴任先のイギリスでは全く友達ができず、勉強しかすることもなく、つらくて毎日泣きながら勉強しました。現地で優秀な成績を収めたことで、帰国後に国立大学の法学部に入学しました。
この際、文学部に進学したい旨を父に伝えましたが、就職に不利だから法学部か経済学部以外は駄目だ、と言われ、希望は通りませんでした。

親戚に法曹の関係者がいることもあり、弁護士になれ、と言われ、なんとなくスクールに入ったものの、全く楽しさもなく、法律に興味もなく、辞める、と伝えると、無駄金を使わされた、と言われました。

大学生になった娘に門限18時を課し、ロクに恋愛もできず、私自身も男性に頼る、甘えるのが嫌で付き合っても長続きしない日々でした。

大学時代に舞台女優になることに憧れましたが、怖くて言い出せないまま、地元の大手企業に就職しました。
当時は女性が総合職として働くようになる黎明期でもあり、父はかなり期待したようです。
可もなく不可もなく働き、さして会社の事業に興味もないまま年月が過ぎました。会社に不満を言うと、父にお前には感謝の心が微塵もない、と言われ、愚痴を零すことも許されない日々でした。
そして、ある時上司との軋轢から過呼吸を起こすようになりました。
会社を休むことになりました。
周りに感謝しないからそんな病気になるんだ、と言われました。

駅の階段で怪我をした時も、バチが当たった、といった趣旨のことも言われました。

世間の常識、いわゆる正論、そういったものが全て正しい、とおそらく思っている人だと思います。世の中というものは、で始まる説教の多い人です。
また、高度経済成長期にバリバリと働いてきた団塊世代なので、会社への忠誠心に勝るものはないようです。

ちなみに、そういった世代なので、子供の頃は洋服などはかなり買い与えられましたが、寝る前にあまり顔を見たことがないのです。
そのくせ、お前なんかどうせ◯◯なんだろう、俺にはお前のことなんか全部分かってるんだ、などとよく言われて不思議に思ったものです。
何が分かっているのか?と。

会社を休んで以後、酷い買い物依存症に陥り、多額の借金を抱えました。
その頃から、性格の優しい母が精神を病み始めました。私と父の軋轢に対処しきれず、疲弊してしまったようでした。
借金を肩代わりしてくれたのは父でした。

家を出るべきだと思いますが、父への借金返済の額が大きく、なかなかままならない現状です。自業自得ですが。
どこでスイッチが入るか分からないので、家でも避けて歩いているのですが、時折不機嫌な状況に遭遇し、よく分からない細かいことに文句を言われます。
反論しても仕方がないので、黙っています。
貯金を全て吐き出し、物理的に買えなくなったので、買い物依存症は概ねよくなりましたが、たまに我慢できない時があるのが悩みです。
ただ、父にはそれも、堪え性がないダメ人間、と映っているようです。その点は否定できませんが。

先日たまたま父のPCを見てしまい、その中に、私がいかに人として大人として欠点だらけなのか、自分たちはこのまま地獄のような日々を送らねばならないのか、といったようなことが書き連ねられた文書を見つけました。
私のせいで自分も苦しく、母も悪くなる一方だ、と書かれていました。
懸命に働いてきたのに、娘のせいで安穏とした老後が送れない、と。
中身がないくせに化粧やファッションで見た目だけを飾っている、自信も他人に誇れるものも何もない人間だ、とも。
借金があるくせに、趣味に金を使うなど論外だ、とも。

無論、迷惑をかけている以上、この文書を全面的に否定はしませんが、娘を雁字搦めに縛り付け、さまざまなことを経験する道を塞いできたのは誰なのか、とも思います。

自分の敷いたレールが正しいと信じ、その上を歩かせることでホワイトカラーとなって経済的豊かささえ確保できれば立派な大人になる、とでも思っていたのか、と。

大学を卒業したら独り立ちするのが当たり前だ、と思うならば、何故その準備としてやり直しがきくうちに自分の足である程度歩かせておかなかったのか。

私に非がないとは思わないのです。
ただ、こんな文章で、娘に人生壊されたかのように書かれるのは甚だ心外でもあり、酷く傷つきました。
父は、私の鬱病、不安障害が治ってきている、と勝手に思っているのですが、薬は増える一方の毎日なのです。
母の病は私も心配しているのですが、このままだとよくなることはないでしょう。
母は箱入り娘で、父と結婚してから神経質な父にしょっちゅう泣かされてきたようですが、父がいないと何もできない人でもあり、父を全否定すると傷つくそうです。

何を相談したいのか、私にもよく分からなくなってきましたが、やはり私はアダルトチルドレンでしょうか。
この闇から抜け出し、残りの人生を明るく生きる方法はあるのでしょうか。
母を楽にしてあげられる方法はあるのでしょうか。
ちなみに、私には自閉症の弟がおり、この弟は障がいを抱えながらも自由に育てられたためか、おおらかで優しい性格をしています。
私も弟も未婚なので、いずれは弟の暮らしもある程度支えなければならないと思います。
ただ、父の文書によると、弟も私のダメさ加減の犠牲者なのだそうです。

弟は父を怖がっていて、何かと私と過ごす方を選びたがる事実を、父がどう思っているのかは分かりません。

長くなりました。
どうしたらいいのか、ご教授願えますでしょうか。